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サポーターズ通信

Love is Free Campaign サポーターズ通信38号発行!

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Love is Free Campaign サポーターズ通信
Vol.38 2011年8月25日配信
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    日本におけるマラリア
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かつて日本では、明治時代~昭和初期の日本では、全国で土着マラリアが
流行し多数の感染者を出しました。

明治34年、土着マラリアが流行していた北海道深川村(現在の深川市)では
7~8 月、屯田兵の兵屋内では50~60 匹のハマダラカを捕獲できたとされ
ています。つまり屯田兵の兵屋は、50~60 匹のハマダラカが屋内に侵入
するような劣悪な住居だった訳です。そしてその内20~30匹に1匹の割合
で、マラリア原虫に感染していたことが分かっています。

また本州でも、琵琶湖を中心とした福井、石川、愛知、富山でマラリア患
者数がとても多く報告されています。福井県では大正時代は毎年9000~
22000名以上のマラリア患者が発生、1930年代でも5000~9000名の患者が
報告されていました。

また、一般にマラリアは戦争時・戦争直後に大流行する傾向があり、日本
でも第一次世界大戦・第二次世界大戦でマラリアの流行が起こりました。

第二次世界大戦時、マラリアにより死亡した方が3600人を超え、戦闘行為
の犠牲者をはるかに上回っていた、という沖縄での「戦争マラリア」を前
回は取り上げましたが、戦後も感染事例が残っています。

終戦後、海外から約600万人を超える軍人・軍属が、短期間のうちに国内に
引揚げたと言われています。東南アジアなどマラリア常在地域から引揚げ
た人びとの中には、現地でマラリアに感染し体内に原虫を保有した状態で
帰国した人が多くいたために、日本の各地でマラリアの流行が起こりまし
た。それがいわゆる「輸入マラリア」(復員マラリアとも呼ばれる)です。
ただ、この流行自体は1946 年の28,200 人をピークに減少しました。

1959年の発症報告を最後に、マラリアの国内発生の報告はありません。
現在では、外国でマラリアに感染し、日本に帰国してから発症する「輸入
マラリア」が年間100~150例程度あるものの、日本の住宅構造やインフラ
を考えれば、自然災害などが重なってインフラストラクチャーが崩れるな
どの変化が起きない限り、マラリアが流行することは考えにくいと言われ
ています。

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