マラリアの脅威にさらされる⼦どもたちへ予防のための蚊帳を配るキャンペーン。
現地で蚊帳の配布、マラリア予防に必要な知識を伝える他、⽇本でマラリアの問題についての啓発を⾏い、
⼦どもたちが健やかに過ごすことができる環境づくりを⽬指します。
2009年よりマラウイのエイズ孤児をサポートするNGO「コンソル・ホームズ・オルファン・ケア」とともに始めた活動をきっかけに、 現在、マラウイおよびセネガルで、その活動の幅を広げています。
はじまり
2008年11⽉にマラウイを訪れた際、両親をエイズ関連疾患で亡くしお祖母さんと二人で暮らす少女エリナと出会いました。
彼⼥の家で飛んでいたたくさんの蚊に衝撃を受けたことが、キャンペーンのきっかけとなりました。
エリナが通っていたエイズ孤児の⽀援センターが「コンソル・ホームズ・オルファン・ケア」でした。
創始者であるチャポンバ園長は、「ひとりでも亡くなると悲しいのに、それが周りにたくさん起きました。悲しんでいる子どもたちを助けたくて、活動を始めたんです」と話してくれました。「Love is Free。私たちはお金はないけれど、子どもたちを抱きしめてあげられる。愛は売るものでも、買うものでもない。ただそこにあるものなの」
彼女と子どもたちのために、何かできることを。
そんな想いから、彼⼥の⾔葉を借りて「Love is Free Campaign」はスタートしました。
2008年のマラウイ訪問の詳細はこちら
マラリアとは
マラリアは「ハマダラカ」という蚊が媒介する、感染症。
WHO の「World Malaria Report 2012」によれば、2010 年のマラリア患者数は、約2億1900万人。そのうち約66万人が命を落としました。被害者の9割はアフリカに住むマラリア重症化に対する免疫がほとんどない5歳児未満の子どもで、1分に1人の子どもがマラリアで亡くなっています。
マラリアは、「貧困の病」と呼ばれ、発展途上国の経済成長を妨げる貧困の要因でもあります。アフリカでは貧困や財政難のために十分な対策がとれません。マラリアに罹患することで、就業や教育の機会を失い貧困から脱却できないという悪循環に苦しんでいます。
マラリアによるアフリカの経済損失は年間推定120 億ドル(約1.2 兆円)。アフリカの経済発展のためには、マラリアの撲滅が必要不可欠といっても過言ではありません。
貧困とマラリアは、相互に深くかかわっており、マラリアの感染は深刻な社会への悪循環を招いています。
マラリアの詳細はこちら
キャンペーンの主な活動
蚊帳配布:
マラリア感染の拡大を防ぐための有効な方法は蚊帳を使用すること。
mudef では、現地NGO などと連携してマラウイ及びセネガルで蚊帳の配布活動を行っています。配布の際には、対象者に正しい蚊帳の使用方法や、マラリア予防のために必要な知識を伝えるレクチャーを
行います。
啓発活動:
サイトやメールマガジンの発行を通じて、マラリアに関する問題を紹介、開発途上地域でのマラリアの問題について広く伝える活動を行っています。また企業の協力のもと、売り上げの一部が寄付となる商品の販売を行っています。
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