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視察レポート

マラウイ配布第5弾 視察一日目レポート

2015年の蚊帳配布第6弾。

いよいよマラウイに到着した2000張を現地で配布する手配が整いました。

今回東京からmudefスタッフも一路マラウイへ、視察の立ち合いに出かけました。

1年半ぶりのマラウイはちょうど乾季。特に今年は雨季が遅れたり雨量が少ないこともあり、マラウイでは非常事態宣言が出されるほど乾燥した時期。乾季ならではの、作物がない地域が広がります。

マラウイは地域によって厳しい干ばつとなったことから国民の5-6名にひとりが援助を受けなければならないという事態に直面しています。またこの2年間、マラウイは世界最貧国のランクにつくなど非常に経済的にも厳しい状況におかれています(統計上の数値が出ていない国を除いて最下位)。

そんなマラウイでの蚊帳の配布初日は、リロングウエ近郊のナミテテで開始しました。

都市中心より車で1時間あまり。首都近郊にあるナミテテ地区はmudefがこれまで支援しているコンソル・ホームズ・オルファン・ケアの本部があるエリアでもあり、これまで何度も足を運んできました。今回の訪問でも変わらず、懐かしい歓迎の歌で出迎えてくれました。

訪問に当たってはまずは代表のチャポンバ園長夫妻と打ち合わせ。今回の配布計画と今後の実施の在り方を協議します。

チャポンバ園長からは「これだけ継続して支援を行い、そして今後の活動についてざっくばらんに話せて本当にうれしい」とのコメントが。現地での事業の実施では本当にお世話にあっているチャポンバ園長からのメッセージは本当にうれしいものがありました。

今回の配布の第一の特徴は、これまで配布の現場で名簿を改めていた方式を切り替え、事前に名前を確認し印刷した紙を発行して、子どもの事前確認が行われていたこと。それにより現場での混乱を避けると同時に、子どもの個人認証を容易にしました。

とはいえ、現場ではCHOCのメンバーではないものの、「何かもらるのでは」の気持ちで押しかける子どもも多く、どの子どもが優先されるべきか、その判断が非常に難しいという場面にも出くわしました。

できるのであればあらゆる子どもにも渡したい、しかしそれには限度があります。CHOCでは経済的、社会的困窮により子どもを区分し、それに応じて配布の優先順位を付けていることから、たとえ貧しいとしても、その順位のリストに入っていない場合は支援の対象にはならないからです。

初日に配布したのは約300張。しかしそれでも現場では「何で私がもらえないのか」訴える人も多くみられました。

現場の混乱は、蚊帳のニーズの高さと同時に、誰をサポートするのかその選別のむずかしさを象徴しているように感じました。

初日より考えさせられる一日。2日目はどうなるのでしょうか...??

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