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視察レポート

マラウイ視察を終えて

第4回目となったマラウイの視察では、初めてのンチェウ地区への配布や、Crayon Projectによる子ども向けワークショップの開催など、新しい試みが多くありました。

ンチェウでは4年前に国際機関スタッフが訪問して以来、初めて外国人が訪問、と言われ、非常にたくさんの子どもたちが集まってくれました。
ンチェウのコミュニティリーダーによる自発的な活動の多くは、必要としているものを、必要とする子どもたち、家族へ送るために必要なものでもあります。
子どもの情報をコミュニティ全体で共有することで、より困窮し、サポートを必要とする子どもへ届けることが可能になります。

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また、ンチェウでは、コミュニティが子どもを育てるのだ、という意識の高さを知ることもできました。多くのスタッフは無給で働いていますが、それによって家事や日々の活動で忙しい親への負担を軽減するだけではなく、子どもの成長をコミュニティが見守り、育てる、日本でもかつては当たり前であった意識がそこにはありました。

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しかしそれでもこぼれてしまうものがある。特に子どもたちが心の思いを吐き出すために必要な、耳を傾けてあげる、という活動は、ボランティアの高齢女性によって話を聞くだけではなく、今回のCrayon Projectによる絵を描く活動によっても、サポートできるのだと改めて実感する経験となりました。

アートを楽しみ、参加できる環境は、コミュニティが機能し、人々が安心と平和を享受できる世界でもあります。そしてそれこそがmudefが目指す世界でもあります。

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今回の活動は第一歩ではあります。
ンチェウを中心にした蚊帳の配布活動の目標数は7000張。残りは5000張です。
mudefでは引き続き、蚊帳の配布と共に必要なサポートを必要としている場所へ、届けられればと願っています。