Love is Free Campaign　サポーターズ通信56号発行！

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Love is Free Campaign　サポーターズ通信
Vol.56　2012年6月10日配信
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　 　　　　　　　　　　　マラリアが発症するまで
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マラリアは蚊による吸血で感染することはよく知られていますが、この蚊
はあくまでも病原体を媒介するだけです。今回はこの蚊の中に潜むマラリ
アの病原体が人に入り込んで発症するまでを簡単にご紹介します。

マラリアの病原体は原虫類という目に見えないくらい小さい虫で、赤血球
の中に寄生します。蚊に気を付けて！とよく言われますが、すべての蚊が
危険なわけではなく、蚊の中でもハマダラカという種類の蚊のみが媒介し
ます。

人がハマダラカのメスに刺されると、蚊の唾液腺(人の肌に刺さる長い口
のような部分ですね)からスポロゾイトという幼虫がヒトの血管内に入って
感染します。

このスポロゾイトは蚊の唾液腺の部位に集まって、蚊が人を吸血するのを
待っているのだそうです。

スポロゾイトが人の体内に入るとまず肝臓に行き、肝細胞の中でしばらく
過ごします。ある程度成長すると、肝細胞が破れて中からメロゾイト(名前
がややこしいですね)という幼虫が出てきて、赤血球の中に侵入します。こ
の幼虫は赤血球内でさらに発育を続け、20個前後の幼虫が外に飛び出して
さらに新しい赤血球に次々侵入していきます。

このタイミングで人の体に起こるのが、マラリア特有の熱発作です。悪寒・
震えの後高熱が出、しばらくすると大量に発汗し一時解熱する...というサ
イクルを繰り返す症状です。

ワクチンが開発されていないマラリア予防は、蚊に刺されないようにするし
かありません。日本では今のところ、海外から持ち込まれたもの以外にマラ
リアは見つかっていませんが、感染の危険のある地域に行く場合には蚊に十
分注意して下さい！

マラウイの感染地域など感染症に関する情報はコチラ
厚生労働省検疫所→http://www.forth.go.jp/

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