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 Love is Free Campaign　サポーターズ通信

 Vol.117 2015年1月23日配信

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               ガーナ代表FWギャンがマラリアに感染

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 ガーナサッカー協会は18日、同国代表チームの主将であるFWのアサ

モア・ギャンがマラリアの治療を受けたことを発表しました。今月17日に

病院で軽度のマラリアと診断され、翌日に退院したと発表。

現在、ギニアで開催中のアフリカ・ネーションズカップに参加しているガ

ーナは、19日に行われたセネガルとの試合で、1－2で惜しくも負けてし

まいましたが、これまでにガーナは、アフリカ・ネーションズカップで4度

の優勝、FIFAワールドカップでは2006年ドイツ大会初出場、2010年の

南アフリカ大会ではベスト16に進出を果たした、強豪国です。

                     ガーナとマラリア

 ガーナの年間平均最高気温は30.8度と高温で、湿度は60～80%です。

さらに、断水や停電の多いガーナは衛生状態も悪く、感染症が発生し

やすい国でもあります。

そんな中、マラリアは、病院受診者の受診理由の中で最も多く、年間を

通じて流行しています。ガーナでは年間約300万人以上が感染します。

外来患者の約4割、そして死因の50％をマラリアが占め、致死率の高

い熱帯熱マラリアが最も多いと言われています。

                         ガーナの医療

 もう一つ、マラリア治療を妨げているのが、人材不足です。

ガーナでは医療従事者数が極度に不足しています。医師数は対人口あ

たりで日本の1/25しかいません。国内で医療教育の場が少ないこと、医

療機関の医療機器や設備が十分でないことから、医療水準も低いと言

わざるをえません。

公立病院が老朽化という問題を抱える一方で、首都など大きな都市では、

富裕層や外国人向けに検査・入院施設を完備した私立病院もありますが、

普通のガーナ人は利用することはありません。彼らは、公立病院にかか

る以外に薬局でクロロキンなどの抗マラリア薬を購入したり、コミュニ

ティにいる伝統的治療師に治療してもらいます。しかし、偽薬がで回っ

ていたり、医学的効果はない伝統的治療を受けているといった状況では、

適切な治療を受けているとは言えません。また、マラリア薬の不適切な

使用が耐性マラリアの増加を招く恐れもあると指摘されています。

ギャン選手は軽度のマラリアでしたが、ガーナはマラリアをはじめ、様

々な感染症や医療現場の問題を抱えています。こうした課題解決がガー

ナの明るい未来へと繋がるのではないでしょうか。このガーナの現状が

少しでも良い方向へ向かうことを願います。

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