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視察レポート

セネガル滞在を終えて~スタッフ所感

今回の岩本さんの訪問と視察は3日間。それでもダカールやお隣のティエスでの蚊帳の配布、また子どもたちとのサッカーを通しての交流は本当にたくさんのセネガルの姿を私たちに教えてくれました。

「セネガルは本当にいいところ。私たちみんな帰りたくないんですよ」とおっしゃる邦人の方がいました。赴任終了で帰国するのが家族全員いやなのだとか。

短い滞在でしたが西アフリカ・セネガルの高い文化と魚市場に見るたくましさ、またスポーツを通じた交流は本当にうれしいものでした。また今なお深刻なスラム地区や郊外でのマラリアの問題も目の当たりにしました。

「初期の治療ができればよいのですが、治療をしたくても病院に設備がなかったり、薬がないために適切な処置ができない。また病院自体が遠くて通うことができないのです」との話も聞きました。

セネガルでガソリンを入れると1リットル当たりの価格が日本とほとんど変わらないことに気づかされます。このことは、交通手段となるであろう車を使いたくても、ガソリン代が上がることで、病院に行きたくても行くことができないことを意味します。また、ガソリンが値上がりすることでたとえば国民食でもある魚を地方に輸送する場合もコストが上がる可能性があります。ガソリンの値段がどれだけ彼らの生活に影響するのか、改めて感じずにはいられません。

「この国に暮らす人は、昔は貧しくても豊かだった。でもそんな子ども時代を送った人が、今の生活が変貌し、近代化する一方で生活が厳しくなった」と回答しています。このことは、近代化が進んでも個人の生活が決して豊かになることを意味していないのです」と今回コーディネートいただいた方に伺いました。

これまでスタッフが訪問した中でも一見豊かに見えるセネガルですが、しかし一方で今なお課題となる貧困の問題。また人々の暮らしも近代化の中で変容を迫られることになります。

「またすぐきましょう」と岩本さん。mudefでも今後も引き続きセネガルをサポートできれば、と考えています。
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