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視察レポート

マラウイ訪問初日レポート~蚊帳配布スタート~

2014年3月、マラウイでの蚊帳の配布が始まりました。

マラウイでの配布は今回が4回目。

前回4500張という目標に到達したことを受け、現地での配布に協力いただいている現地NGO「コンソル・ホームズ・オルファン・ケア(CHOC)」のチャポンバ代表と話し合い、新たに支援対象地区を拡大し、7000張を目標に配布を行うことを決定。

今回運んだ2000張の蚊帳は、その新たな目標達成のための第1回目の配布となります。


1日目は本部があるナミテテ地区を訪問。

首都リロングウェから車で約1時間ほどの地区になります。

2000年に一本の樹の下から始まったCHOCは、現在本部では39名のフルタイムスタッフと250名近くのボランティアが参加し、ナミテテ地区で12,000人、ンチェウ地区で11,000人の子どもたちのケアをしています。

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CHOCは、エイズ孤児や経済的に困窮している子ども、また両親が忙しくケアが難しい子どもなど、それぞれのニーズに合わせてカウンセリングや教育支援を実施。

また両親ともに生まれてすぐに亡くなってしまった新生児はここマラウイでは祖母や母親の姉妹が育てるのですが、そのエイズ孤児が成長するまで授乳サポートや栄養支援も行います。

訪問した時はちょうど付属の幼稚園のおやつの時間でした。子どもたちは必ず手を洗うことを先生たちに教わります。

洗うことで、病気を防ぐだけではなく、手洗いの習慣を家に持ち帰ることで、家族全員にも衛生意識が高まることが期待されています。

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ナミテテでは、配布前に村の家庭も訪問。
各家では蚊帳を使っている家や、使っていない家もあります。
多くの家では土間に藁で編んだマットレスを敷いて、家族が寄り添って寝ていました。
ベッドがある家は訪問した中では1軒だけ。その家も、もともとはエイズ関連疾患で亡くなった両親が使っていたものだとの話も聞きました。

非常に厳しい生活環境ではありますが、それでも村の人々はCHOCにボランティアとして協力、子どもたちの給食づくりや子どもたちの悩みなどを聞き、ケアをする活動などに参加をしています。

コミュニティ全体で子どもを育てる。
その意識が、CHOCの活動を支えています。

1日目はこの本部で子どもたちを対象に配布を実施。約300張を配布しました。
近隣の3つの支部からやってきた子どもたちが、ボランティアスタッフが登録を確認し、蚊帳を手渡します。
登録している子どもたちに手渡すことで、二重に渡さないように、ケアをしているのです。

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